「鬱の力」(五木寛之 香山リカ、2008年、幻冬舎新書)
同新書の他の本と比べて、この本はなぜか文字が大きい。小さな文字では「鬱」の字が潰れてしまうからか?
どうも最近は精神的な不調を何でも「鬱」の中に放り込む傾向があるらしい。ちょうど、身体的な不調を何でも「風邪」にする人がいるように。
この本を読んで「目から鱗」といえるような部分はほとんど無かったが、鬱の文学として夏目漱石や芥川龍之介が揚げられていたのが興味深いです。昔これらの作家を読んだとき、そんなことは考えなかったな。
五木氏は自分を「鬱の作家」と考えているのだろうか?
« 「はじめての親鸞」(五木寛之、2016年、新潮新書) | トップページ | 「音楽入門」(伊福部昭、角川文庫) »
「読書」カテゴリの記事
- 「坊っちゃん」(夏目漱石、昭和25(1950)年、新潮文庫)(2021.02.27)
- 「走れメロス」(太宰治、昭和42(1967)年、新潮文庫)(2021.02.05)
- 「文庫解説ワンダーランド」(斎藤美奈子、2017年、岩波新書)(2021.02.02)
- 「今こそ「社会主義」混迷する世界を読み解く補助線」(池上彰・的場昭弘、2020年、朝日新聞出版)(2021.01.12)
- 「レトロピア 岐阜」(八角文化会館、2018年)(2020.08.07)
コメント