「戦艦大和ノ最期」(吉田満、講談社文芸文庫)
初版昭和27年、決定稿昭和49年
学卒で大和の乗員に駆り出され、生還した人の記録。
内容はかなり重いが、少々周辺的なことに注意を引かれました。
著者は結婚後まもない乗員の名をいくつか記しています(62ページ、宮沢兵曹。64ページ、石塚少佐。)。想像だが、これらの背景には縁談をまとめてやろうという周囲(家族)の動きがあったのでは無いか。これも当時の世相かもしれない。未亡人をうみだすことになったが。
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