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2017年10月22日 (日)

【コンサート】ラ・プティット・バンド

【コンサート】ラ・プティット・バンド(2017年10月16日 名古屋・電気文化会館)

月曜日の雨降りの天気だったが、7~8割の入りだった。久々にこのホールに行きましたが、他のホールと比べて座席が窮屈な気がする。

全曲J.S.Bachの作品。
「管弦楽組曲 第3番」
「音楽の捧げ物から トリオソナタ」 トリオといってもチェンバロを含めれば4人なのね(バイオリン+チェロ+フラウトトラベルソ、だったかな。伴奏に徹するチェンバロはトリオにカウントしないらしい。)
「音楽の捧げ物」は好きな作品なのでできたら全曲やってほしい)
「チェンバロ協奏曲第5番」 これは初めて聴く曲だ。
「カンタータ第204番」 これも初めて聴く曲。オーボエが素晴らしい。

この楽団については30年前から知っているが、どうも近年になってベルギー政府からの補助金が打ち切られたため経営難になっているらしい。それで義援金のお願いのチラシが配られていた。
ヨーロッパの長い活動歴がある楽団といえども行政の支援が無いと運営が難しいようですね。
楽団のサイトによると、支援が打ち切られた理由として"for reasons that are not properly understood"とだけあって詳細は不明。"we are the only Belgian orchestra to be treated in this manner"(このような仕打ちを受けたのはベルギーで我々だけだ)みたいな記述もあって何か事情がありそうではあります。

2017年10月 5日 (木)

「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」(島田 裕巳、幻冬舎新書)

「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」(島田 裕巳、幻冬舎新書)

タイトルがやや舌足らずで、何が多いのかが判りません。おそらく"信徒が"でしょうか。

内容は、日本の仏教各宗派の歴史概説である。著者自身の歴史観を軸に歴史叙述を展開していく、という感じでもないですね。
200ページ程度の新書で古代から中世にいたる各宗派をまんべんなく取り上げようとすればどこか食い足らないのはしかたない。

仏教というと現代では(あるいは江戸時代からすでに)葬式仏教であり、「死後の極楽往生を願う」教え...みたいな印象がありますが、現実の歴史では飛鳥時代に仏教を国家主導で導入する時から始まり、その後の南都北嶺、中世の一向一揆や石山本願寺、織田信長から徳川幕府に至る近世の宗教政策、さらには明治の神仏分離、廃仏毀釈と、とにかく政治の波に巻き込まれてきた宗教だった。
個別的な宗派の歴史より、政治・経済・社会 対 仏教 みたいな大きな(?)歴史が知りたいです。

全体としてはもの足らないとしても、断片的には興味深い記述がいくつかありました。たとえば、

「今日でも南都六宗の寺院は、檀家のための墓地を設けず、葬儀を営むことがない」(46ページ)。
南都六宗の寺院とは、興福寺、薬師寺、東大寺、元興寺、など。
古代においてはこれらの寺は「官寺」であって、檀家をもたなくても成り立っていた。
現代においても、これらの寺院で僧侶が亡くなってもこれらのお寺が葬儀を営むことはない、と。

「もう一つ戦後(第二次大戦後)の傾向としては、個々の寺院で住職の職が事実上世襲によって受け継がれるケースが増えた」(28ページ)
お寺が親から子へ受け継がれる"家業"になったのはまったく最近のことだったのだ!

「本願寺には ... 神棚を祀ったり、神社に参拝することを拒否したりする。葬儀の際の「清めの塩」を否定する」(141ページ)
これは知らなかった。

2017年10月 1日 (日)

【展覧会】「バベルの塔」展 (国立国際美術館)

週末とは言え入場者が減り始めると思われる16時ごろに行きましたが、結構な入場者数でした。
ブリューゲル作品といえば、私が初めて見た1990年の「干し草の収穫」以来何点かの作品が日本に来ていますが総じて地味で、前回「バベルの塔」が来たときも含めて行列などできていなかった、と記憶しています。ところが今回は「バベルの塔」の前に行列ができていた。
集客のための宣伝が効いているのか?

バベルの塔を正面から見るには行列に並ばなければならないのですが、私は並ばないで横から見るだけにしました。拡大複製も展示されていたので、そちらでじっくり見ましたね。

今回はブリューゲルの版画も多く出ていました。残念ながら照明が暗いうえに作品までの距離が手を伸ばしても届かない程度に取られているので、細部を鑑賞するのが困難だった。作品保護のためには仕方ないのでしょうけど。

個人的に関心を持った画家は”ヤーコプ・コルネリスゾーン・ファン・オーストザーネン”。

1520~1530年ごろに描かれた夫婦の肖像画を見るとなかなか達者な腕前に見えます。それに対して同じ画家の「聖母子と奏楽天使たち」の人物像は少々ぎこちなくて、同じ画家にしては落差が激しいです。

カタログでは、肖像画は画家の息子が描いたのかも、とありますが。

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