児山紀芳さんの思い出
ジャズ評論家の児山紀芳さんが亡くなりました。
あまり多くはないけど児山さんの思い出を書いてみたい。
・初めて知ったのは1985年の終わりごろNHK-FMで聴いた「ゴールデンジャズアンドポップス」でした。日曜日の17:30ぐらいから本放送、土曜日の昼に再放送で、ジャズの枠は45分だったと記憶している。当時は本多俊夫さんと毎週交代で出演していた。
・翌年(1986年)の正月、NHK-FMでジャズの特番があって児山さんが出演していました。その番組で児山さんが「正月らしく華やかにいきましょう」とか言いながらかけた曲は Art Blakey & The Jazz Messengers のアルバム"Live At Sweet Basil"から"Mr. Babe"だった。
このアルバムは私が初めて購入したジャズのレコードです。
・「ゴールデンジャズアンドポップス」で記憶しているエピソード。ガン療養中のアメリカのジャズミュージシャン(誰だっか記憶にない。Stan Getz?)が、日本で治療できないか、ということで児山さん宛にレントゲン写真などを送ってきたらしい。児山さんは実際に日本の医師にそれらを見せたようで、「手の施しようがない」と言われた、と番組中で言っていました。
・2007年ごろNHK-FMの別の番組(朝9:30ごろ)にゲストで出演しているのを、たまたま仕事に行く途中の車の中で聴きました。その番組で児山さんはArt Blakeyの思い出を涙声で語っていたのが印象的でした。
ご冥福をお祈りいたします。