アメリカの手続きデモクラシー
アメリカ政治の専門家二人(久保文明氏と古矢旬氏)の対談(「深き分断 アメリカのこれから」/「世界」2021年1月号。この対談は2020年11月の中ごろと思われる)における古矢氏の発言:
今回の選挙で注目されるのは、共和党の議員や、場合によってはトランプ氏がいま選挙結果の最終判定者として期待をかけている連邦裁判所の判事たちが、どこまでアメリカのデモクラシーの本質である手続きデモクラシーを順守するだろうかという点です。
この対談から2カ月の間、ほぼすべてが順守の方向に動いているように見えます。
ここに、今後四年間のアメリカの政治体制の展望がかかっていると言えるでしょう。
混乱もありますが強さもあるようで、これもアメリカの分断の一断面といえるのかもしれません。